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エッセイ

【②】私とゲームの出会い2

2016年3月16日

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ファミコンを買うか、スーファミを買うか悩む

前回の記事:私とゲームの出会い

 

こつこつとお小遣いを貯め、ファミコンとソフトを購入できるくらいの額になった時、私は小学6年生になっていた。

 

しかし、世間では、すでにスーパーファミコンが発売されていたのだ。

 

私は悩んだ。

 

スーパーファミコンは、ファミコンより1万円ほど高い。

 

当時スーパーファミコン本体は25000円、ソフトは1万位した。

 

悩む私に、父が言った。

 

「どうせやったら、新しいの買ったほうがいいんちゃう?」

 

暗闇の中、目の前に、明るい光が差した。

 

禁断のお年玉貯金に手を出した。

 

これだけは、大人になるまで使わないと決めていたのだが、母に頼みこんでお金をおろして来てもらった。

 

私が狙うは「スーパーファミコン本体」と「スーパーマリオワールド」だ。

 

スーファミを買うなら、絶対にスーパーマリオワールド! と決めていた。

 

買いに行く前日、ワクワクして寝れなかったのを覚えている。

 

たしか買いに行ったのは土曜日で、父の運転する車に私と母が乗り込んだ。

 

大金を入れたお財布を私は握りしめた。

 

 

悪夢が……。

 

私は、有頂天でお店に入った。

 

そして、スーファミ本体と、スーパーマリオワールドを手にレジへ向かう途中、父が言った。

 

「これにしろ」

 

手渡されたのは「ビッグラン」。レースゲームだ。

 

しかも、1人プレイ用。見たことないゲームだった。

 

「マリオ買うから、それはイヤや」

「これにしろ」

 

父は言い出したらきかないところがある。

 

それに、当時は父親のことを怖いと思っていた。

 

へんな汗が出てくる。

 

母は「○○(私の名前)の、ほしいの買ったらいいやん」と言ってくれたのだが。

 

父「これにしろ」

 

私はこの後の事を覚えていない。

 

記憶があるのは、家に帰ってからだ。

 

私は、父に歯向かうことができず、スーファミ本体とビッグランを買って帰っていた。

 

無表情で、箱を開け、テレビにつなぎ、無表情でビッグランを操作する。

 

涙が止まらなかった。

 

こんなゲームいらへん。こんなんやったら、漫画いっぱい買えばよかった。

 

どうして「絶対にビッグランはいらない、マリオを買う」と強く父に言えなかったのだ。

 

私は、スーファミの電源を切って、布団に入って泣いた。

 

今思い出しても、腹が立つ。

 

父はゲームをやるわけでもないのに、なぜあの時ビッグランを私に買わせたのだ。

 

ちなみにビッグランはこれ。

ビッグラン

渋いぜ。

 

今後、父と買い物には行かぬと、心に決めた。

 

夜、母が私の部屋に入って来た。

 

泣いている私に母が「明日マリオ買いに行こう」と言ってくれた。

 

また、さらに泣いた。

 

ついに マリオを買う

マリオワールド

 

次の日、母と2人で「スーパーマリオワールド」を買いに行った。

 

お金は母が出してくれた。

 

たぶん母はもう忘れていると思うけど、マジ感謝。

 

それからは、マリオづけの毎日が始まる。

 

手汗、わき汗を、かきながら、テレサから逃げるマリオ(私)。

 

当時はまだ、マリオをジャンプさせるため、ボタンを押した時に、私も一緒に体が動く感じだったw

 

半年くらいかけて、裏面も行けるようになった。

 

本当に夢中になったゲームである。

 

余談ではあるが、中学に入って友達にスーファミを貸したのだが、1コンも2コンもBボタンが凹んで返って来た。

 

Bダッシュ、めっちゃ力強く押したんやなwと思った。

 

私は、連打できる、コントローラーを買いに行った。

 

私とゲームの出会いは、こんな感じ。

 

次回:スーパーファミコンと私

 

 

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