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エッセイ

【③】スーパーファミコンと私

2020年12月22日

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スーファミと私

前回の記事:私とゲームの出会い2

 

スーファミ絵

念願のスーファミを手に入れ、「スーパーマリオワールド」と「ビッグラン」の二刀流でゲーム生活を過ごした。

 

マリオは、マントを使って自由自在に飛び回り、色付きヨッシーがどこにいるのかも全て把握し、躊躇することなくヨッシーの頭をどついて敵を食べさせ、脇汗かいて苦戦したお化け屋敷の面やボスの部屋も、余裕でクリアできるようになっていた。

 

そして、裏面含め全てクリアした。

 

ビックランは、あまり覚えていないw

 

近所に住む同級生(A)と、その弟(A弟)とも一緒にゲームをするようになった。

 

当時の私の小遣いは月1000円だったが、Aの家は1日100円という破格の待遇で、家の手伝いをすると100円貰える歩合制も導入していた。

 

私はこの歩合制に光を感じた。

 

母に交渉し(結構ねばった)、手伝いをしたら10円貰えることとなった。

 

Aの家の1/10である。安っすぅ~とは思ったが口には出さなかった。

 

しかたない、Aの父は地主で社長、私の父はサラリーマンだ。

 

風呂掃除、洗濯物を畳む、掃除機をかける、食器洗い、色々やった。

 

そして、少しずつスーファミのソフトを増やしていった。

 

 

神ゲーに出会う

 

ある日Aがゲームソフト買ったというのでAの家に行った。

 

緑のパッケージで、剣が地面に刺さり光が降り注いでいる。

 

手前には、緑の服を着た少年、剣と盾を持って立っている。

 

そう「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」

 

発売してから結構日にちが経っていたが、発売当時はCMでよく流れていた。

 

そのCMソングが好きで、「出る出るゼルダの伝説~出る出る出る出るついに出た!ゴージャス今度の冒険、リアル君もすぐに体験、パーッと息飲む謎解きアクション」

 

こんな感じの歌詞だった。

 

余談ではあるが、私はこの曲を今でも歌う時がある。

 

それは便秘になった時だ。

 

トイレで篭っている時、なかなかウンチがでず気張っている時にこの歌を歌う。

 

「出る出る、ゼルダの伝説、出る出る出る出る(ここはウンチが出るまで続く)……、ついに出た!(スッキリ)」

 

年に2~3回歌うw

 

汚い話してごめん。

 

とにかく、ゼルダの伝説 神々のトライフォースをAが買ってきたのだ。

 

コントローラーを持つのは、もちろんA。

 

それを見守る私とA弟。

 

3人は目を合わせ、うなずく。

 

スイッチ オン!

 

冒頭、ベッドで目を覚ますリンク。

 

外は暗い。

 

雨が降る中、お城へ向かう。お城の入り口が開いて無くて、横の井戸から侵入する。

 

A弟はまだ低学年で、あまり字がスムーズに読めない為、ゲーム内のセリフや説明は私が音読した。

 

それからは、学校が終わったらAの家に入り浸り、休みの日も3人で謎解きに勤しんだ。

 

「こうやったら、ええねんって!」

「ちゃうわ!」

「こっちやって!」

「もう!貸して(コントローラー)」

「死ぬまでまて!(死んだら交代のため)」

「もうわからん、一回お菓子買いに行こ」

 

小学生3人の頭と技術では、なかなか進めずモメながらも、はじめての謎解きアクションを楽しんだ。

 

しばらくしてAは飽きてしまったのか、A弟と2人でプレイすることもあった。

 

様々なアイテムを手に入れ、新たな土地でやっかいなボスを倒していく。

 

流れている音楽が怖くてビクビクしながらも、ついに最後のガノンを倒すことができた。

 

どれくらいの月日がかかったのかは覚えていないが、充実した毎日だった。

 

何故か私が一番感動したのは、早く走れる靴w

 

真っすぐにしか速く走れないけど、この靴欲しいと本気で思った。

 

私は習字を習っていて、書道二段だった。

 

「ペガサスの靴」そう書いた。細い筆で自分の名前を添えて。

 

さすがに先生に提出はせず、持ち帰って机の引き出しの中に。

 

スーファミのソフト

 

中学生になってから、クラブ活動が忙しくなったので、小学生の頃ほどゲームに時間を費やすことは出来なくなったが、誕生日やクリスマス、お年玉でソフトを買っていった。

 

そういえば、お手伝い10円という制度はいつの間にか無くなった。

 

覚えているのは、がんばれゴエモンで、大きなゴエモンに乗りこみ戦うのがめっちゃ好きだったり、高橋名人が難しくて、クソゲー(当時そんな言葉なかったかもしれないけど)って思ったり、ちょっと大人?になって来たのか、ストリートファイターⅡや、らんま1/2という格闘ゲームで、友達と10円を掛けて戦ったりした。

 

ぷよぷよ、ヨッシーのクッキーなど、パズル系にも夢中で、パズルは今でも好き。

 

ファイナルファイトでは、一番上を歩いたら敵の攻撃を受けないというバグが発生し「いったん電源切ったら、この奇跡はたぶん消える」と思い、ご飯中やお風呂の時間も電源をつけっぱなしにしておいて、最後までクリアした。

 

他には、シムシティにもハマって、どんどん街が大きくなって発展し、収入が増えて、更に設備が整っていくのが面白かった。

 

道は京都みたいに真っすぐにして、商業施設はここらへんで、この辺は公害が多いから公園作って、消防署と警察ももうちょい増そか…。

 

大きくなってきた私の街。

 

ある日、恐ろしいことが起こる。

 

怪獣が来たのだ。

 

なんで?

 

台風とかは分かるよ。

 

なんで?

 

私は焦った。

 

町を壊しに来た怪獣、なすすべもなく打ちひしがれる。

 

あまりにも無力。

 

私は市長なのに…。

 

シムシティは、それからやってないw

 

私のメンタルよっわ。

 

 

RPGとの出会い

 

ある日、A弟が「ファイナルファンタジー」を買ってきた。

 

フォーか、ファイブだったと思う。

 

とりあえず、私・A・A弟の3人で始める。

 

高学年になったA弟だったが、字を読むのがまだ遅いので私が音読した。

 

3人とも、はじめてのRPG。

 

とりあえずA弟がキャラを操作して歩く。

 

敵が現れる。

 

コマンド画面。

 

「なんやこれ」

「全然動かんやん」

「意味分からん」

 

訳が分からず、とりあえずゲームをやめて、公園で遊ぶw

 

今思うと、3人ともあっさりした性格だった。

 

何日かに分けて、何度かトライし、なんとなく分かってきた3人。

 

でっかイカには、サンダーがきくっぽいと気づいたあたりで、ハマり出した。

 

その後はあまり覚えてないが、FFシリーズはこのあと3本くらい買った。

 

ジョブが変えれること、チョコボに乗れること、船で空が飛べること、ブリザド→ブリザラ→ブリザガと魔法が強くなること、ストーリーがあること。

 

なにより、新しい形式のゲームに触れたことに感動した。

 

ドラクエにもハマって、花嫁を選ぶやつでビアンカを選び、チロルというベビーパンサーを連れて冒険した。

 

可愛かったチロルが成長し、可愛くなくなったのがショックだった。

 

ちなみに私は、作戦:ガンガンいこうぜ派である。

 

あと、何番目のドラクエか忘れてしまったけど(スーファミじゃないかも)、武器を売ってお金を稼ぐというパートがあり、私はそこがとても面白くて、ずっとこのパートやったらいいのに…。冒険とか魔王とか、もうええわと思っていたw

 

今、お店や牧場を経営するゲームが好きなのは、これがルーツだなって思う。

 

スーファミの思い出はこれくらい。

 

次回:ゲームボーイを買う

 

 

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